弁護団などによると、内訳は元労働者1人と、亡くなった元労働者5人の遺族16人で、賠償額は労働者1人当たり1430万~約400万円。
元労働者の一人は守衛を30年近く務めた鳥栖市の男性で、工場内の巡回や、飛散した石綿の回収もしていた。約3年前にアスベスト関連疾患のびまん性胸膜肥厚で亡くなり、労災認定された。伊黒忠昭弁護団長は「国は職種ではなく、仕事の具体的な内容で判断することが明らかになった」と意義を強調し、男性の長男(53)は「救済を望んでいる人たちの励みになれば」と話した。
原告は第1次~5次提訴までで計76人に上り、このうち和解した原告は55人になった。
アスベスト訴訟を巡っては、条件を満たせば、国が和解による賠償金支払いの手続きに入る。この枠組みでの和解は工場の元労働者がほとんどだが、工場に出入りした運送業の男性と和解したケースもある。
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